2010年 05月 14日
その光は、慈愛に満ちていた・・・・ 暖かかった、いや、熱かった・・・ 無意識のうちに、手をあわせていた・・・ ありがたくて、ありがたくて・・・ 涙がでた・・・ 2005年2月、中越地震でやられながら、何とか新しい年を迎えたあと、人によっては終戦の年以来だと言うぐらいの大雪となった。 20センチ、30センチなら蚊に刺されるようなものだ。50センチ、60センチならミツバチに刺されるようなものだ。いや、そこまでもいかないかもしれない。けれど、80センチ、100センチが一週間も続くようなら大スズメバチに刺されるようなもんだ。 そんな大雪の日が来る日も来る日も続いた・・。 おらかかと、ばさと、3人がかりで文字通り朝から晩まで雪ごったく(訳:仕事)におわれた。 屋根の雪ほり(雪下ろし)、道路から玄関までの道の確保、駐車スペースの確保、屋根と雪を切る作業(屋根から落ちた雪が積み上がって屋根とつながり、そのままですと軒が壊れるので、つながった雪を崩し、邪魔にならないとこに持ってく作業)、ボイラーの排気スペースの確保(給湯用のボイラーの煙突が雪に埋まりかかり、家の中まで排気がはいってきたので雪を掘り穴をあけ・・) それぞれの場所まで行くのが一苦労。排煙確保の穴あけなんて、雪の壁が高すぎて外からは回れず、うちのなかから脚立をはしごにしていくんですから。しかも足場をうまくやらないと自分が雪にうまって身動きできなくなる。そのうえいつ大屋根からドサドサっと雪が落ちて埋まるかもわからんし。いやいや思い出すだけでぞっとする・・・。 雪下ろしだって屋根よりおろした雪の方が高くなりそうないきおいになってくるし。 家のうらの道なんか市の除雪車の雪投げ口より高く積もっちゃって除雪不可能になっちゃうし。(そういうところは雪が雪庇になってトンネルになる。よしゃいいのにおばか1号がそこに入ってあそんでたら雪がくずれて埋まり、死に掛けた。そのとき一緒にいて家に駆け込んできてくれた子を命の恩人だと今でもよく言っている) しかも雪ごったくは賽の河原の石積みのごとし。やってもやっても次の日には確実に同じところをやらねばならぬ・・・。 春になったらみんな水になるのになぁ、なんで今は固形なんかなぁ。何度そう思ったことか。 で、この地の雪は水分をごっそり含んでまして、始めは汗かき仕事ですがそのうちしみてくるのですよ。汗は冷やされるし完全に体が冷えてきます。 着替えようと思っても前着てたウェアが乾ききっていない・・・。雪用のウェアは3セットあったけどそんなに雪がふりゃ、乾燥も追いつきません。生乾きだけどこっちよりましか、てなかんじでやってました。 朝7時半くらいから昼まで、昼食べて1時から夕飯まで、夕飯を6時くらいに食べて6時半くらいから9時まで・・・。 雪がきえて春になり、ほっと一息つくころ、ばたばた死人がでるな、町じゅうで。と、本気で思ったもんです。実際は違ったけど。雪国のひとは強すぎて。 でも、皆さんもくもくと雪ごったくするんですよねえ。行政とかどっかにに文句言うわけでもなくね。みんなが大変なの、わかってますからね。助け合いで、この辺風にいうと睦みあい。地震のときもそうだったけど。 家の前に当時95歳くらいのおばあちゃんが一人で住んでいて(今もお元気)、雪がいっぱい積もってて怖いって言ってたけど、いつも雪下ろし頼んでる土建屋さんは道路除雪で毎朝3時から夜まで稼動してて、みんな寝てないし実際手も回らない。てなことでしばらくそのうちだけ屋根の上に大量の雪が残って・・。うちも自分のとこで精一杯だし・・・。 結局、民生委員(厚労省管轄の町内の弱い立場の方の様子を把握するお役目のひと)やお孫さんとそのお友達とかが10人くらい集まって雪下ろしをやってました・・・・。 本当に疲れはてた・・・・。 そんなとき、でした。 降り始めて一週間すぎたか10日すぎたか、もうよく覚えてはいません・・・。 曇りでも、雪が降らないだけありがたい。片付けたとこは少なくとも、もう増えることはないから・・。 でも、太陽が・・・・いや、様だ、太陽様が・・・・。 あのときのことはきっと一生忘れない。 思わず拝んでいる自分がいた。目をきつく閉じながら・・・。 ”あ---”声も出てかも知れない。 お日様・・・、お天道様・・・・。 いにしえの人々がそうであったように、 2005年2月 親父もまた、太陽に、神をみた・・・。 お友達のNAVINさんの太陽ネタにつられて、ながながとつづってしまいました・・・・。
by kurotokin
| 2010-05-14 12:24
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